8月15日から17日にかけてレッドブル・リンクで行われたMotoGP第13戦オーストリアGPの取材のため、オーストリアを初めて訪れた。レッドブル・リンクの雰囲気と、滞在したグラーツの街を紹介する。
緑に囲まれた美しい風景の中にあるサーキット
MotoGP第13戦オーストリアGPが開催されたレッドブル・リンクは、オーストリアの首都ウィーンから、南西に約200km離れたシュピールベルクにある。筆者・伊藤英里はまずウィーン国際空港に到着したのだが、ここで偶然にもレッドブルKTMテック3のメディア担当にばったり会った。
カフェで順番を待つ間の立ち話で「レッドブル・リンクに行くのは初めてだ」と言うと、彼は「とても美しいサーキットだよ。楽しんで!」と教えてくれた。余談ではあるが、空港内の通路にはクラシックが流れていた。わたしはクラシックはからっきしなので、「さすが……」という感想しか抱くことができなかったが、「ウィーンにいるんだな」と実感できた瞬間だった。
果たして、レッドブル・リンクは彼の言葉通り、美しい風景のなかにあった。緑に囲まれたサーキットは高低差が大きく、65mもある。丘陵の中にあるサーキットである。
サーキット自体は1969年に建設されて、当時の名称は「エステルライヒリンク」といった。1970年に初めてF1が開催された。サーキットの歴史をたどっていくと、F1は古くから開催されてきたことがわかる。
二輪はというと、1996年には再建工事により「A1リンク」となり、ロードレース世界選手権(WGP)が初開催されている。サーキットの改修により「レッドブル・リンク」となったのは2011年のことだ。レッドブル・リンクのシンボル、サーキットの中央に立つ雄牛の像は2012年に完成した。2016年には19年ぶりにMotoGPが開催されている。
こうしたサーキットの歴史は、レッドブル・ウィングというメディアセンターやウェルカム・センターのある建物地下通路の壁に見ることができる。当時のポスターや、レジェンドライダーたちが壁に並んでいるのだ。
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初めて訪れたオーストリア。ノーヘルで走る電動スクーターに驚愕
https://motor-fan.jp/article/1275411/
2025年9月1日掲載(「モーターファンバイクス」掲載ページでは、記事全文&全9枚の写真がご覧いただけます)
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